お好み焼き屋のお米メニューについて
お好み焼きを食べに来たお米屋さんに、米のメニューがなんもない。
もっとお米を使ったメニューを作って、米の消費をアップさせて欲しいと言われ、さっちゃんは考えました。
パリパリ焼きごはんというメニューが誕生いたしました。
名前そのままに、ライスお好み焼きとでもいいますか。キャベツの代わりにご飯なので、具沢山の焼きおにぎりをペッタンコに潰した様な形状で、両面焼けたらかつお節とお醤油をちょろっとかけて、おかか醤油で食べてもらいます。
当店完全オリジナルで、現在は、明太子チーズ、明太子ガーリック、うめしその3種類です。
量と価格を控えめに設定してますので、沢山注文していただいてます。
ソースとマヨネーズ味だけでなく、いろいろな味があることで飽きずに食べてもらえます。
このパリパリ焼きご飯、たまにチャーハンの様にバラバラにされますが、そんな時は見ないふりしてます。でも、さっちゃんの眉はきっと八の字になってると思います。
そば飯もライス入りのメニューです。
お客様にセルフで作ってもらうわけにいかないメニューですので、新人バイトちゃんは何度も作り方の練習をします。出来上がったお客様のものを、味見できないので、賄いは気の毒ですが、そば飯がしばらく続きます。
そば飯はおしゃれな街、神戸が発祥の地です。
昭和30年頃、神戸には靴のゴムの製造工場が多く、当時の働き手は作った数で給料が決まる、出来高制だったので、忙しい工員さん達はゆっくり御飯を食べる事も無かってのです。
そんな忙しい工員さんが、お好み焼き屋さんで、焼きそばを注文し、持ち込んだ冷や飯も一緒に炒めてもらったのがそば飯の始まりだったそうです。
当店ではそば飯は始めからあったメニューではありません。
お客様から焼きそばとライスのオーダーをいただき、焼きそばが出来た頃に御飯をして持って行こうと思ってたら、ご飯の催促が…様子を見てたらせっせとそば飯を作ってました。
そのお客様は来店の度にそば飯を作るので、メニューに入れてみました。
このメニューもそこそこオーダーが入るので今は外せません。
そば飯に仕上げに薄焼き玉子をのせたオムそば飯というメニューで、薄焼き玉子の上に何本のソースの線を引く事ができるか、バイトちゃん達全員で競争した事があります。結果、最高14本、最低7本、でした。
7本引けたら、バイト料の時給10円アップと言ったら、それまで上手く出来なかった子も出来ました。
楽しく競争でモチベーションアップです。
ここまで力を入れてお米のメニューについて語りましたが
実は、当店のメニューにライスはありません。
なのに、よくオーダーが入ります。
本日のおつまみ
イカと大根の煮物
大根を下煮します
醤油とみりんで味を調え
ぶつ切りしたイカと煮込みます